断頭台

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【ブレーブス】MLBファン1年生、贔屓球団のワールドチャンピオンを見届ける+キッカケ含む自分語り


世界の頂からこんにちは。気持ちの悪いオタクです。

 

このたび、MLBを本格的に追って初の年で贔屓球団がワールドチャンピオンの栄光を手にしました。

 

とてもうれしかったです。

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・・・で終わるのは味気ないので、私なりに今年一年間やブレーブスを応援し始めたキッカケを振り返り、自分語りを交えつつ、感情の昂ぶりを変なブログにて表現させていただきます。

 

 


(正直私自身「クソニワカの戯言なんか誰が読むんだ」って思ってたんですが、先駆者のオタクに圧力を掛けられた後押しをされたので、同じくブログという形で公開することにしました。)

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ファン歴も想いの重さも違うオタクのちゃんとしたブログもあるので、そちらも是非ご覧になってください。


それでは、せっかくなので野球を見始めるキッカケから振り返っていこうと思います。

 


・野球との出会い

 

私とプロ野球観戦の出会いは2008~09年頃。
パワプロ」をプレイする小学生だった私の目に、1つのチームが目に留まりました。
それが、当時暗黒真っ只中の横浜ベイスターズ
ゲーム内のペナントでも最下位をひた走るベイスターズを「よっわ!なんだこのチーム!?俺が優勝させてやるしかねぇな!」と思い触り始めたのがキッカケでした。
ゲームをプレイする中で徐々にベイスターズの選手への愛着がわき、実際の試合を観たくなり始めます。
これまでゴールデンタイムにリビングに行けば野球中継でアニメ視聴を邪魔するだけの存在だった祖父(巨人ファン)に「ベイスターズの試合はやってないの?」と訊いてみたところ、「ないない、てかあんな弱いチーム見てどうすんだ!」と一笑に付されます。
そのとき「ゴールデンタイムのチャンネル争いの恨み、好きになりかけていたチームへの侮辱、パワプロでもやたら強い巨人軍への逆恨み」で怒りが爆発し、幼い上に野球なんて全く知らないながらアンチ巨人の宿命を背負ったエリートやきうキッズが爆誕しました。

 


そんなこんなで今日に至るまでベイスターズファン一筋であり続けた私ですが、2021年4月初頭に転機が訪れます。

 

 


MLBへの逃避とブレーブスとの出会い

 

2021年4月 + ベイスターズ = 地獄
全野球ファンがピンと来るであろうこの等式。ただ、ファン目線での絶望感は計り知れないものでした。
直前までチームを観たことのない高みへと導きつつオタク好みの采配や語録を多数生み出してきたアレックス・ラミレスが監督であったこと、そのあとを継いだ三浦大輔が采配も語録もつまらない上に叩くことすら憚られること、上層部のミスでとんでもない戦力ディスアドを抱えて案の定負けまくっていること。
私自身の信心不足とはいえ、一応暗黒期を追った人間をもへし折る凄まじいつまらなさに、「野球は見たいがベイスターズは見たくない」という思いが募ります。パ・リーグの推し増しも考えましたが、イマイチピンと来ない日々。

 

そんなあるとき、ふと思い立ちます。

 

    それなら、MLBを見ればいいじゃない。

 

幸い、TLや身の周りにMLBファンを見かけることが多く、入口もそこから模索しようと動き出します

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私の中で決めていることが2点ありました。
・大正義球団のファンにはならない(背負った宿命がそれを拒むため)
・現状あまりにも弱すぎる球団のファンにはならない(ベイスターズから逃げた意味がないため)

 


そんな中飛んできたこのリプライ

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この1つのリプライが私のブレーブスファンへの第1歩となりました。


オタクから7リプに亘ってのプレゼンを受けたのですが、3点ほど魅力を感じる要素がありました。

 

まず最初に感じたことが、「同年代(97世代)の主力が多かった」こと。
ロナルド・アクーニャJr.
マイク・ソロカ
オースティン・ライリー
ジー・アルビーズ(厳密には同世代ではない)

 

と、既に一線級で戦う同年代の多さに魅力を感じました。

 

というのも、NPBの97世代が焼け野原な上にすぐ下の98世代が豊作なためもどかしさがあったのが大きかったです。

 


2つめが、マックス・フリードという投手の存在。
巨大かつ妖艶な軌道を描き、色気と狂暴さを併せ持つ左腕のクソデカカーブは、私の性癖を貫いていきました。
ちなみに私のNPBの最推し選手は田中健二朗です。

 


3つめは、「直近の成績」でした。
去年までの時点で地区3連覇、かつMLBを追わずともわかるような"大正義の風格"を感じない点が、私のニーズにフィットしました(尤も、地区優勝の価値なんて当時は全く理解してませんでしたが)

 

 

他にもヒューストン・アストロズコロラド・ロッキーズのオタクからもお声掛け頂きましたが、情報量、魅力や個人的なニーズもあり「じゃあアトランタ・ブレーブスを応援してみるか!」と決意。

 

 


アトランタ・ブレーブスのファンになって

 


試合視聴や速報の確認にすらも戸惑いながら徐々に深みへ。

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とはいえ序盤はアクーニャ個人軍と揶揄されるほどの絶不調。昨年強力打線を形成していた(と聞いていた)主力の下振れと燃え盛るリリーフ陣を眺めながら、ラミレスと別れて半年にして忘れかけていた「Tomorrow is another day」の精神を懐かしむ日々を過ごしていました。

 

MLB.tvとも契約し、通勤電車の中で可能な限り観戦する日々を送っていたところ、私の見ているタイミングでやたら活躍する選手が目に留まります。

 

それが、のちにユニフォームも購入したダンズビー・スワンソンでした。

 


中でも変なバウンドを捌いたこのプレーに沸きました。

 

 


長打も出る、守備の身のこなしが鮮やか、顔も良い、自分が見てるときに打つ。
単純なオタクなので、フリードの次の推しはスワンソンにしよう!となりました。(同世代組はどうしたとなるかもしれませんが、同世代の観方って推しとはちょっと異なるタイプの特別視になりませんか?)(伝われ)

 


5月6月になるとだんだん所属選手やチームの傾向・特徴を掴み始め、頭ホームラン打線と頼れないリリーフ陣が織りなす借金生活を楽しむ日々。
横浜ファンが言うとめちゃくちゃ失礼な表現になりますが「身の丈に合ってる感」が芽生えてきた時期でもありました。

 


マーセル・オズナが怪我→逮捕のコンボを決めたのもこの時期。

 

今ではベンチの盛り上げ役兼守備固めで起用されているギジェルモ・ヘレディアや一時的な活躍に終わってしまったエイブラハム・アルモンテが当時好調でとりあえず糊口を凌げてる感があったこともあり、低調なまま離脱した昨季二冠王を、新参者の私は「実績十分だしそのうち復活したやろ勿体ない、でも現状の不調見てるとなぁ」と複雑な思いで眺めていました。

 


5月から7月に亘って2021ナ・リーグ東地区最大のライバル、5割ウォールズに阻まれ続ける日々。しかも借金完済チャレンジに失敗したらしばらく負けが込むオマケつき。さらに7月10日にはアクーニャがシーズンアウトの大怪我。
「あーこれが続くシーズンなのかなぁ」と思っていた時期が、私にもありました。

 


MLBを追い始めて初めて迎えるトレードデッドラインの時期。
どこが売ってどこが買うといったような各チームの動向予想が飛び交うなか、ブレーブスの立場は不明瞭なままでした。
離脱したダーノウの穴埋め・・・の穴埋め、厳しくなってきた外野事情、永遠に燃え続けるブルペンと、テコ入れしたい箇所はぼんやりと浮かんできましたが、売るコマも払える対価もわからない、5割付近をウロつく借金持ちはどう動くのがセオリーなのかもわからない、そもそもどんな選手がトレードされそうなのかもわからない、とにかくわからんづくしの一大イベントでした。

 

そんな中で迎えたTDL、当時はヤケクソ外野乱獲ムーブにやりすぎじゃね?wと草を生やしていましたが、なんとなく「勝負を仕掛けに行く」ということは察知できていました。

 

すると8月はなんと9連勝を含む月間18勝。これまで5割すら突破できなかったのに貯金を8つも拵えて首位に立ってしまい、はしゃぎながら大混乱している時期でした。
外野のスタメンが全員トレードで獲った選手だったり、同じくトレード獲得のリチャード・ロドリゲスが勝ち試合を安定させる活躍をしたり、更に正捕手のトラビス・ダーノウの復帰もあり、まさに別のチームに生まれ変わったような感覚。
「この入れ替わりようがMLBか・・・!」と感じると共に、アレックス・アンソポロスGMの仕事ぶりにただただ震えるばかりでした。

 

個人的なターニングポイントとなる印象深い試合は5割の壁を打ち破って間もない現地時間8月11日のシンシナティ・レッズ戦。
当時絶好調で大暴れしていたジョーイ・ボットーはその日も4安打2HR、うち2本目のHRは9回の同点弾でした。土壇場で追いつかれるだけでなく延長11回表に勝ち越しも許してしまいます。

しかしその裏、アダム・デュバルの先頭出塁から2アウトを奪われるもジョク・ピーダーソンが歩いてバッターはオジー・アルビーズ。外高めを豪快に引っ張ってのサヨナラスリーランで、当時月間8戦6勝の勢いを止めることなく更に加速させて行きました。

 

 

 

 次の試合こそ敗戦を喫するも、そこから9連勝で首位の座を確立させることが出来ました。


競る対象が5割ウォールズから2位のフィラデルフィア・フィリーズに変わった9月。
こっちが楽なカードで荒稼ぎしてる間に首位に立った分、9月はPHIがらくらくカードが続きました。
最終的に捲られても月末の直接対決3連戦でひっくり返せる圏内ならOKくらいに思っていましたが、なんとか1.5G差を守り切って直対へ。
この時期の白熱した首位争いがレギュラーシーズン中だと一番楽しかったと記憶しています。
10年以上ペナントレースを見てきて贔屓球団が最後の最後まで縺れる首位争いをしている姿なんて見たことがなかったので、ワイルドカード争いが激化しようが他所の地区でもっとハイレベルな首位争いしてようがそっちに意識を回す余裕はありませんでした。
終盤もCOLとSFに負け越したもののARIとSDに3つずつ勝って勢いをつけ、ホームで迎えた首位決戦も3タテで地区優勝。
レベルも勝率も勝利数も低いなれど、優勝は優勝。しかも初めて見る優勝。ポストシーズン芸人の歴史を聞き及んでいた私は、2021年のピークはここだと思っていました。その時まではね。

 

 

 

ポストシーズン開幕!そして世界一へ

 

MLBポストシーズンはスゴい」ことしか知らなかった私は、「追い始めて初年度からポストシーズンの空気を体感できるなんて幸せ者だなぁ」と思っており、完全に思い出作りモード。

ポストシーズン進出チーム中最少勝利である以上高望みはできませんでした。負け犬根性が染み付いていますね。

 


NLDSの相手は圧倒的な投手力を誇るミルウォーキー・ブルワーズ

お世話になっているフォロワーの中にMIL贔屓の方が複数名いるため、個人的に感慨深いシリーズになりました。

しかし、シリーズ前にはセットアッパーのデビン・ウィリアムズの泥酔ブルガリアという、誤解を恐れずに表現するとラッキーでしかない離脱がありました。リリーフ運用に大きく関わる物で、終盤に点が動くロースコアゲームが相次いだシリーズにあって、彼一人の存在で結果が変わっていたとしても不思議ではないのかなと思ったりもしました。

代打から始まったJoctober伝説と、2点ずつ得点が動くシーソーゲームの末にフレディ・フリーマンがジョシュ・ヘイダーから放ったNLDS突破決定弾は一生忘れません。

勢いを齎すシリーズ男の存在、接戦を勝ち切る頼れるリリーフ、そして願ってもない豪運。

ブレーブスが勝ち進んで行った要因はこの時点から確立されていたのかも知れません。

 

 

 

NLCSの相手はロサンゼルス・ドジャース。奇しくも前年と同じ組み合わせのリベンジマッチ。

前年の話を聞いていると、私の中の負け犬根性が「今度こそ本当に思い出作りだ」と防衛線を敷き始めました。現に、「SFとLADの対戦が実質ワールドシリーズ」「このDSで勝った方がナ・リーグ王者」という論調が強く、「うるせえなそんくらい分かってるわ」と、防衛線より更に下をゆく世論に内心穏やかさを欠きながら決戦の時を待っていました。

 


パスボールで先制したり、走塁ミスでピンチを防いだり、そもそも相手が消耗しまくってたりと、運もありました。

MVPエディ・ロザリオを中心に、毎日違うヒーローが生まれるチームの勢いがありました。

綻びが見えたかに思えた鉄壁リリーフ陣を、永遠に球史に刻まれる""マツェックの11球""が救いました。

 


RSあんだけ文句言ってたのに、もう一生ミンタージャクソンマツェックスミスを叩けません。

【探しています】と捜索願を出すことはありそうだけど。

 


2試合連続サヨナラ勝ちを見た時にはもう「思い出作り」なんて気持ちは完全に消え失せました。下馬評?因縁の再戦を望む声?うるせーーーー!!!!!知らねーーーー!!!!勝つのはブレーブスじゃあああ!!!!!!

10数年間かけて幾重にもこびりついた負け犬根性が、ほんのちょっとずつ剥がれていくのを感じました。勝利はファンをも強くするんだなと実感させられました。

 

 

 

 


そして頂上決戦、ワールドシリーズ

 


実力で劣る相手を勢いで飲み込んで頂上決戦へとコマを進めたチームを、4年前に見たことがあります。もちろんその末路も。

ただね、もうここまで来たら負けのビジョンを描いているヒマなんかありません。

それでもブレーブスならやってくれる。アストロズ世界一予想?妥当なんじゃないですか。この時既に下馬評をひっくり返す快感に囚われているため、世論には何も感じませんでした。

 


先勝で始まり、ポストシーズンホームで無敗のアトランタの加護もあり4試合目にして王手。

しかしホームで歓喜の時を迎えることはできず、アウェイの地へ。7戦目までもつれろ?2勝して再びホームに帰ってきたチームはむしろ有利?あーーーーーーうるさいうるさい!!!!第三者の盛り上がりもジンクスも知ったことか!勝つんだ!

世界一をかけた試合。アクシデントがありつつも投げ続け、エースであることを証明したフリード、MVPソレアの決勝ホームラン、ナイト・シフト最後の大仕事、そして、ウイニングボールを掴むフリーマン。

 


あ、やっちゃった。世界一なっちゃった。

 

 

 

 


ワールドシリーズでも現れたシリーズ男、ソレアの3ホーマー。

「怪我を美談にしたくない」という思いすら野暮になるような、骨折したモートン魂の16球。そして降板後の「I'm sorry」という言葉。

前年のポストシーズンで大炎上し1年間マイナーで燻った男、カイル・ライトの逆襲。

いい所なしだったスワンソン、起死回生の同点弾。

ポストシーズン不調ながら最後の最後に蘇った復活のエース・フリード。

登板過多に見舞われながら勝利を護り続けた鉄壁リリーフ四人衆、ナイト・シフト。

フリーマンの手にウイニングボール、そしてリング。

 


パッと思いつくだけで名場面がこーんなに。

 


僕みたいな今年から見始めたニワカ野郎でも心臓飛び出るほど嬉しいのです。26年間、乃至はその中の数年間待ち続けたブレーブスファンの歓喜の想いは想像すら及びません。本当におめでとうございます。

野球ファンとしてこれ以上ない幸せ、そして強さをくれたブレーブスに感謝と祝福を。

 


そして、僕をアトランタの地へ導いてくれた二条さんに心からの感謝を。

 

 

 

長々と書いてしまいましたが、以上で〆させて頂きます。

 


再び頂からの景色を見せてくれることを信じて、これからもブレーブスに着いていきます。